NHKきょうの健康 起立性調節障害特集 栄養への言及がない
3月15日にNHKで、
「きょうの健康 誤解しないで!この病気「起立性調節障害」
という番組が放送されましたので、紹介します。
内容については下記のNHKのサイトで紹介されていますので、興味のある方はお読みになってください。
起立性調節障害とは 朝起きられないのは体の不調!?
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1493.html
NHKきょうの健康 誤解しないで!この病気「起立性調節障害」
番組では起立性調節障害の専門医により以下の解説がありました。
・朝起きられない 起立性調節障害とは?
・周囲ができるサポート
・立ちくらみ・失神を防ぐ方法
起立性調節障害の原因としては、
思春期は自律神経のバランスが崩れやすいこと、
睡眠時間不足の問題、
体内時計が後ろにずれること、
などが挙げられています。
治療法としては、薬物治療と1日1.5Lの水分摂取を行うことを推奨しています。
また自律神経の乱れにつながる睡眠不足、生活習慣、ストレスなどを改善する必要があるということです。
これらの治療により、軽症なら1年で5割の人が改善する、生活に支障があるような重症の場合は年単位(2~3年)かかるということです。
周囲ができるサポートとしては、部屋に引きこもりがちになるので、リビングで過ごすようにすること、体を動かすようにすること、などが挙げられていて、焦らないで治していくことが大切ということでした。
最後に立ちくらみ・失神を防ぐ対処法が紹介されていました。
印象としては、生活習慣の改善や家族のサポートを重視した内容でした。
NHK【朝起きられない病気】“起立性調節障害”とは 症状と治し方
NHKのホームページには別の番組の起立性調節障害特集も掲載されているので、こちらも紹介します。
【朝起きられない病気】“起立性調節障害”とは 症状と治し方
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/374/
こちらは2018年に放送された番組のようです。
当事者の体験談や専門医の解説があり、以下のような内容になっています。
・朝起きられない起立性調節障害
・治療法の基本は生活習慣の改善
・学校の理解を得られないという問題
・あきらめないで!起立性調節障害は治せる
治療法は以下のように説明されています。
病気を理解する
規則正しい生活 昼ごろでもいいので無理なく起きられる時間を決めて、毎日その時間に起きる
適度な運動 体調がよいときに散歩をするなど、少しでも体を動かす
食事 貧血を防ぐため、塩分と水分を多くとる
心理的ストレスを減らす
症状に合った薬の服用
また、起立性調節障害を学校で理解してもらえないという親の声を取り上げていて、医師の診断書を提出するといったアドバイスが紹介されています。
どの位の期間で治るのか?という説明はありませんでした。
どちらの番組でも起立性調節障害の治療はとても難しいというのが分かります。
軽症で1年かかる、生活に支障があるような重症の場合は2~3年かかるということですから、治るまで非常に時間がかかるようです。
栄養への言及がない問題
私の整体院は起立性調節障害のお客様が多く、実際に番組で紹介されているような病院での薬物治療を受けたり、生活習慣の改善を試しても、ほとんど変化がなくて困っているというご相談が多数あります。
私は「どうすれば起立性調節障害は治るのか?」を独自に研究していますが、当院で起立性調節障害のお子さんが改善するまでの期間は、おおむね1ヶ月~2ヶ月位です。
順調なお子さんは1ヶ月位でかなりお元気になります。
なぜ当院で起立性調節障害が改善するのかというと、当院の整体は自律神経の乱れを整える効果があることと、栄養状態を改善するために栄養指導を丁寧に行っているためです。
栄養については、特にたんぱく質不足・鉄不足が問題と考えています。
根拠はあるのか?と思われかもしれませんが、栄養状態は検査結果で客観的に分かります。
起立性調節障害の人の検査結果を見ると、全員がたんぱく質不足・鉄不足なのです。
ただし、これは「栄養的な基準だと不足」なのですが、「病院の基準だと正常」なので、注意が必要です。
病院のお医者さんにこのことを質問しても「正常です」「異状はない」「そんな話は聞いたことがない」などと言われますので注意してください。
※栄養状態は検査結果で分かりますので、検査している人は持参してください。
当院のお客様は全員が栄養失調です。
施術を受けていただきながら、このような栄養不足を解消するために、たんぱく質・鉄を積極的に摂取していただくと、多くのお子さんが1ヶ月~2ヶ月でどんどんお元気になっていきます。
ホームページで紹介しているたくさんの「お客様の声」や「症例」を見ていただければ、実際に1ヶ月~2ヶ月で元気になる人が多いこと、どのように治っていくのかがお分かりいただけると思います。
今回紹介したNHKの番組では、栄養についてのアドバイスは全くありませんでした。
病院での起立性調節障害の治療が2~3年もかかるというのも、栄養的なアプローチがないためではないかと思います。
私のような無名の整体師がこのように主張しても、影響力は微々たるものですが、起立性調節障害で苦しんでいるお子さんが一人でも多く元気になってほしいと思い、このようにブログで情報発信しています。
必要な人に届くことを願っています。