プロテインの効果 85歳でも骨密度が上昇、骨が丈夫になる
栄養指導の一環として、プロテインを飲むことで「骨密度が上昇する、骨が丈夫になる」という効果がある事例を紹介します。私の母の事例です。
母は整形外科で定期的に骨密度検査をしています。
骨密度は骨の強さを示し、骨粗しょう症(骨粗鬆症)の判定するための指標です。
骨粗しょう症になると、骨の強度が低下して骨折しやすくなります。
転倒したりするだけで骨折してしまうので、歩行困難になったり、要介護状態になってしまうリスクが高くなります。
特に女性は閉経後に女性ホルモンが減少すると骨密度が低下して、骨粗しょう症になりやすいため骨密度検査が行われます。
骨粗しょう症は若年成人との比較で以下のように判定されます。
若年成人の80%以上は正常。
若年成人の70%~80%は骨量減少。
若年成人の70%以下は骨粗しょう症。
母は腰椎と大腿骨の骨密度検査をしています。
2021年2月からプロテイン飲用を開始しましたので、飲用前と飲用後の変化を見てみます。
まず腰椎の骨密度の数値を見てみます。
2019年9月 81.6歳 1.176 g/cm2 99%
2020年2月 82歳 1.145 g/cm2 96%
2020年8月 82.5歳 1.087 g/cm2 91%
2021年2月 83歳 1.102 g/cm2 92%
2021年2月 プロテイン飲用開始
2021年8月 83.5歳 1.082 g/cm2 91%
2022年2月 84歳 1.231 g/cm2 103%
2022年8月 84.5歳 1.280 g/cm2 107%
2023年2月 85歳 1.102 g/cm2 92%
プロテイン飲用前は2019年9月の99%から2021年2月の92%まで徐々に低下しています。
2021年2月にプロテイン飲用を開始して、1年後の2022年2月には103%に上昇しています。
2022年8月には107%まで上昇していますので、明確に変化が見られます。
次に大腿骨の骨密度の数値を見てみます。
80%程度の数値が続いていて、これは「骨量減少」ギリギリの状態なので心配な所です。
2019年9月 81.6歳 0.790 g/cm2 82%
2020年2月 82歳 0.772 g/cm2 80%
2020年8月 82.5歳 0.791 g/cm2 82%
2021年2月 83歳 0.772 g/cm2 80%
2021年2月 プロテイン飲用開始
2021年8月 83.5歳 0.764 g/cm2 80%
2022年2月 84歳 0.765 g/cm2 80%
2022年8月 84.5歳 0.784 g/cm2 82%
2023年2月 85歳 0.803 g/cm2 84%
大腿骨の骨密度は大きな変化はありませんが、2023年2月には最高値の84%まで上昇しているので、やはり効果が出ていると言えるでしょう。
このように、私の母は85歳という高齢者であるにもかかわらず、プロテインを飲むことで「骨密度が上昇する、骨が丈夫になる」という効果が見られました。
人間の体は必要な栄養を与えれば、高齢であってもちゃんと成長するのですね。
骨は70%がカルシウムで、30%がたんぱく質で構成されているそうです。
骨を強くする食事というとカルシウムを積極的に摂ることが推奨されていますが、骨を強くするためにはたんぱく質も必要というわけですね。
骨粗しょう症を予防したい、骨密度を改善したい、という方は、「もう年だからしょうがない」とあきらめずに、プロテインを試してみてください。