朝起きられない原因は栄養不足(エネルギー不足)
主に栄養面の問題から「朝起きられない」原因について解説します。
起立性調節障害の特徴といえば「朝起きられない」という問題です。
頭痛・めまい・吐き気などの症状があって朝起きられないという場合もありますが、そういった症状はなくて、「とにかく朝起きられないんです」という場合もあります。
朝、親が何度起こしても起きられない…
無理やり起こしてもまた寝てしまう…
一度起きても倦怠感があり動けない…
異常に睡眠時間が長くて午後まで寝ている…
このようなお悩みをよく聞きます。
重症者の場合は午後3時まで起きない、1日の半分以上寝ているんです、ということもあります。
朝起きられないと、
毎日遅刻して登校している…
午後からしか登校できない…
起きるのが午後なので学校を休んでいる…
ということになってしまい、子供の生活に大きな悪影響を与えます。
朝起きられない原因の一つは栄養不足によるエネルギー不足です。
体を動かすエネルギーが足りないため、体が動かなくなり朝起きられなくなってしまうのです。
たとえて言うと、バッテリー切れになったスマホや、ガス欠になった自動車のようなものです。
スマホは充電すればまた使えますし、自動車は給油すればまた走ることが出来ます。
同じように人間の体も必要なエネルギーを補給すればちゃんと動くようになります。
人間にとって体を動かすために必要なエネルギーとは「栄養」です。
中学生になると朝起きられなくなったり起立性調節障害が増加するのは、急激に体が成長する時期で、成長に伴い栄養不足になるためです。
男の子は急激に身長が伸びることが多く、それにより栄養不足になります。
実際、男の子の場合は「急に身長が伸びてから朝起きられなくなった」という話はよくお聞きします。
女の子は生理が始まると毎月出血するため、栄養不足になります。
放置していると2~3年で栄養が空っぽになり、それにより起立性調節障害を発症してしまいます。
実際、女の子の場合は「生理が始まってから朝起きられなくなった」ということが少なくありません。
栄養状態は血液検査の結果で分かりますので検査している人は持参してください。
「病院では異状なしと言われた」という人がほとんどですが、病院の基準とは違う栄養面の基準で見ると「異常あり」になるのです。
栄養面で重要なのは「鉄・たんぱく質不足」です。
成長に伴い鉄・たんぱく質不足になり、朝起きられない原因になります。
なぜ鉄・たんぱく質が重要かというと、たとえば、血液中を流れている赤血球の成分は鉄とたんぱく質(ヘモグロビン)で、栄養を運ぶ役割があります。
鉄・たんぱく質不足になると赤血球が栄養(酸素)を運べなくなり様々な不調の原因になるのです。
朝起きられない、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感など起立性調節障害の多くの症状の原因になります。
私はたくさんのお客様の検査結果をチェックしていますが、栄養面の基準で見ると全員が鉄・たんぱく質不足があり栄養失調なのです。
病院では薬を処方するだけで栄養面の指導がありませんので、栄養状態が改善せずいつまでも治りません。
当院では適切な栄養指導を行っているため、栄養状態が改善します。
その結果、栄養不足による症状が改善するのです。
栄養指導は、食事の改善に加えてプロテインやサプリで不足する栄養を効率的に補います。
指示通り実践すれば多くの方が症状改善します。
朝起きられない主な原因には自律神経の乱れという問題もあります。
疲労・ストレス・生活習慣の乱れなどから自律神経のバランスが乱れてしまうと、朝起きられなくなる原因になります。
当院の施術は自律神経の乱れが回復する作用があるため、施術により起立性調節障害の症状が改善する効果があります。
施術と並行して栄養指導を行うことで、起立性調節障害のほとんどのお子さんが改善しています。
改善までの期間はおおむね1ヶ月~2ヶ月です。
詳しい説明は「起立性調節障害の原因と当院での対応」をお読みください。
朝起きられなくて遅刻が多い…
頭痛・めまい・吐き気が治らず学校に行けない…
起立性調節障害と診断された…
薬を飲んでいても一向に改善しない…
このようなお悩みがありましたら、どうぞお早めにご相談いただけるようお願いいたします。