寝たきりで不登校だった中学生のその後~フリースクールに通うようになる
9月に投稿した、重症の起立性調節障害で、寝たきりで1年以上不登校だった中学生のその後の経過についてご紹介します。
7月から当院に不定期で通院していましたが、9月の時点で症状は改善しており、フリースクールに通うことを検討していると聞いていました。
その後、フリースクールに通うようになり、高校もそちらのスクールに行けることが決まったと、嬉しいご報告をいただきました。
当院への通院も卒業となりましたので、ここで改めて症状の経過をご紹介します。
※前回の記事はこちら。
2021.9.10
「寝たきりの中学生も着実に改善、起立性調節障害の重症者の経過」
来院までの経緯、症状
中学3年生、男性、T君。
中学1年の12月から頭痛と朝起きられない症状があった。
2020年6月のコロナ休校明けに頭痛と朝起きられない症状が悪化、その後、1年間不登校になっている。
頭痛が酷く、ほとんど部屋で寝たきりになっている。
午前中は動けず、起きられるのは午後になってから。
学校への登校は全く出来なくて、外出することもない。
病院で起立性調節障害と診断された。
発達障害などの子どもを扱うクリニックに数ヶ月前から通院している。
薬物治療を数ヶ月続けているが改善しない。
医療機関以外の解決法を探して当院に相談に訪れる。
症状の経過
初回来院。7月上旬。
以降、不定期で通院。
3週間後。7月下旬。
頭痛はあるが少しずつ減っている。
起きるのは早い日は午前9時半頃、遅い日は午後1時頃に起きている。
目立った変化として、一人でコンビニに買い物に行ったことがあった。
今まで全く家から出なかったのでお母さんは驚いたそう。
1ヶ月後。8月上旬。
頭痛は週に4日位、天気が悪い日にある。
お昼前に起きる日が多くなった。
親が起こさなくても自分で起きるようになってきた。
2ヵ月後。9月上旬。
頭痛はほとんどなくなった。
頭痛はあっても天気が悪い日にある程度。
起きるのは9時から10時頃で自分で起きている。
行動できるようになり、買い物に行ったりするようになった。
不登校児を受け入れているフリースクールに行くことを検討している。
2ヶ月前は部屋で寝たきりだったことから比べると、少しずつ改善していると感じているそう。
3ヵ月後。10月中旬。
頭痛は普段はほとんどない。雨の日にある程度。
朝は9時頃に親が声をかけて、10時までに自分で起きている。
フリースクールの面談に行った。中学卒業後はそちらに進学を考えている。
自宅で勉強するようになった(今までは勉強もできなかった)。
4ヵ月後。11月中旬。
寝起きが良くなり、5分位で起きられるようになった(以前は起きられるまで1時間かかっていた)。
頭痛は普段はほとんどない。雨の日にある程度。
今は薬は何も飲んでいない。
フリースクールの入試を受けて無事合格した。
中学卒業後の進路が決まり、お母さんはほっとしているそう。
現在もそちらのフリースクールに時々通っている。
体調は落ち着いていて、今後は大丈夫そうとのことで、今回で通院は終了。
T君は1年以上寝たきりの状態が続いていて、当院の起立性調節障害のお客様の中でも最も症状の重い重症者でした。
体調不良が著しく、ほとんど家で寝たきりで、学校は1年間不登校で、外出することもきないほど、深刻な状況でした。
初回の相談の時、お母さんは
「寝たきりのまま中学卒業してしまったら、その後どうしていいのか…」
と話されていて、不安と心配でいっぱいだったと思います。
その後、当院をご利用いただくうちに、
頭痛が減った、
起床時間が早くなってきた、
身体が動くようになってきた、
外出もするようになった、
などと少しずつ症状が改善していったようです。
学校も通常の中学校には行けなくても、フリースクールには時々通えるようになったそうです。
初回の7月の頃の、ほとんど寝たきりだったという生活と比べると、目覚ましい変化ですね。
11月には、中学卒業後はフリースクールの高校に進むことが決まりました、と嬉しい報告もいただきました。
お母さんも「卒業後の進路が決まって、ほっとしました」と話されていました。
学校に行けないことがお母さんとしては大きな悩みだったと思うので、本当に良かったですね。
これまでとても辛い日々だったと思いますが、これからはT君がもっとお元気になって、高校生活が楽しく過ごせることを心より願っています。
このような、起立性調節障害で病院に行っても薬を飲んでも改善しない、というお悩みがありましたら、どうぞご相談ください。
当院では「起立性調節障害はこうすれば良くなる」という理論や方法を研究しており、ホームページで紹介しているように、多くの実績を残しております。
ですから、T君のように、症状が重く、長期間続いている重症者であっても、着実に改善に導くことができます。
ご相談いただきましたら、お子さんが少しでもお元気になり、普通の生活を取り戻せるように、精一杯サポートいたします。
お客様の声
最後に、9月にお母さんに書いていただいたアンケートを紹介します。
お母さんのお気持ちがよく伝わってきますね。
しっかり改善していただけて、本当に良かったですね。
◆どのようなことでお悩みでしたか?
中1の秋頃から、頭痛、腹痛が増え休みがちになってしまった。
コロナ休校後に症状がひどくなり入院。「起立性調節障害」と診断される。
服薬やカウンセリングを受けても改善せず、本人も将来に不安を抱えて泣いている事もあった。
朝は全く起きられず、声を掛けないと夕方までずっと眠り続けてしまう日もあった。
◆どのような変化がありましたか?
初回の施術を受けた次の日、1人で買い物に行ってきた!!
ずっと外に出ようとしなかったので、変化に家族も喜びました。
しばらく頭痛は続いていましたが、8月の中旬頃から「頭が痛い」と言う回数が減って、行動も積極的になってきました。
朝も、自分から起きられる日が増えてきました。
◆感想がありましたらお聞かせください
症状が出て1年以上経っていたので、もっと早く来れば良かったと思いました。
食事の大切さを痛感した数ヶ月でした。
今後も、引き続き、食生活改善を行って、毎日を楽しく過ごせる日々を取り戻してほしいです。
※「免責事項」本ホームページに掲載した事例やお客様の体験談は、個々の成果や個人の感想を表現したものであり、万人への効果を保証するものではないことをご理解ください。施術による効果には、個人差があります。